行政書士試験の記述式問題に悩んでいませんか?
- 何を書いたらいいか分からず頭が真っ白になってしまう・・
- どこから手を付けたらいいか分からない・・
そう、頭を抱えてしまうこともありますよね。
実は、記述式問題にはしっかりと解法があります!
問題の仕組みと回答の手順をマスターすれば、きちんと点が取れるのです!
私も最初は何も書けませんでしたが、練習を重ね、
確実に部分点を取れるようになり、合格へまた一歩近づくことができました♪
この記事では、
- 記述式問題ってどんなもの?
- どうやったら点が取れる?
- おすすめの参考書は?
という疑問にお答えします!
行政書士試験の記述式問題とは?
記述式問題を解く前に、まずは出題範囲や配点を確認しましょう。
記述式問題は全部で3問。1問20点なので、20×3=60点!
240点満点なので、4分の1を占めることになります。
苦手だからと捨てるわけにはいきません!
記述式問題の出題範囲と配点は?
3問の出題範囲は以下の通りです。
- 民法:2問
- 行政法:1問
民法は長文でややこしいものも多いです。絶対に解けないような超難問が出ることもあります。
その時はもう1問が比較的解きやすくなっているので、焦らずに確実に点を重ねましょう。
行政法は、見た目はややこしく書いてあることもありますが、比較的ベーシックなことを聞いてくることが多いです。
記述式問題には部分点がある
1問20点の記述式問題ですが、実は部分点があります。
採点は0から20点まで2点刻みで行われるようです。
解き方で詳しく説明しますが、「〇〇は、▲▲という理由で・・」の〇〇があっているだけで、
2点もらえたりします。
1点を笑うやつは1点に泣く・・
ということで、少しでも積み上げられるように、
部分点を狙っていきましょう♪
記述式問題対策のポイント①インプットをしっかり行う
記述式問題の概要を押さえたところで、対策のポイントを確認していきましょう。
対策①インプットをしっかり行う
記述式問題の対策ですが、まずは基礎知識の習得が必要です。
どういう事案で、誰の何が争点なのか、法律的に説明する必要があるからです。
まずは、択一問題が7割程度解けるレベルを目指しましょう。
基本的には択一問題の対策で十分です。
ただ、自分で言葉を書く必要があります。
択一問題の解答の理由になる部分に注目して、時には書き写すなど、書
いてみる練習をするのもおすすめです。
法律の留保、時効の援用、など…最重要キーワードは書く練習もしておきましょう。
記述式問題対策のポイント②解き方をマスターする
言わずもがなですが、アウトプットの練習も必要です。
この記事を読んでいる方は大丈夫と思いますが、きっと書けるだろう、では当日焦ります。
以下の手順に沿って進めれば、40字で回答を作る力を身に着けることができます。
演習を繰り返し、不安な気持ちを払拭してから試験に臨みましょう。
手順①問題文をしっかり読み、線を引いて図式化
まずは問題をしっかり読み、図式化しましょう。
記述式問題は問題文が長い事が多く、またややこしく書いてあるので、
○で囲んだり、下線を引くのが有効です。
そして、起きていることをシンプルに図式化して、状況を把握していきます。
ここを間違うと結論も変わってきますので、しっかり読んで、きっちり図にしていきましょう。
手順②回答の要素をチェック
行政書士試験の記述式問題では、基本的に文中に回答すべきことが書いてあります。
以下の問題を見てください。
問題44
私立の大学であるA大学は、その設備、授業その他の事項について、法令の規定に違反しているとして、学校教育法 15 条 1 項に基づき、文部科学大臣から必要な措置をとるべき旨の書面による勧告を受けた。しかしA大学は、指摘のような法令違反はないとの立場で、勧告に不服をもっている。この文部科学大臣の勧告は、行政手続法の定義に照らして何に該当するか。また、それを前提に同法に基づき、誰に対して、どのような手段をとることができるか。40 字程度で記述しなさい。なお、当該勧告に関しては、A大学について弁明その他意見陳述のための手続は規定されておらず、運用上もなされなかったものとする。
令和3年度試験問題
マーカーを付けましたが、回答に必要なのは以下の3要素です。
- 行政手続法の定義に照らして何に該当するか
- 誰に対して
- どのような手段を取ることができるか
なので、回答は
行政指導に該当し、文部科学大臣に対し、行政指導の中止を求めることができる。
令和3年度試験問題の正解
となっております。
オレンジ・黄色・緑とすべて含まれていますね。
そして、この要素が部分点に繋がります!
今回の場合は、「文部科学大臣」を「国」としてしまっても、
その他の要素があっていれば、少しでも点がもらえます!
1要素につき、2〜6点の部分点が狙えますので、分かることだけでも書いていくようにしましょう。
手順③知識を使って回答を作成
問題文を整理し、回答の要素を押さえたら、いよいよ回答の作成です。
今まで培った知識をもとに、要素を埋めていきましょう。
でも、40字程度にまとめるのが想像以上に大変です。
40文字程度ですが、実際は45文字以内です。
36~45文字以内を目指しましょう。
まずは文字数は気にせず長めに回答を作り、後から不要な言葉を削除したり、
短い言葉や漢字に置き換えたりして、字数を調整します。
ここでは、40字に足りない場合と45字を超えてしまう場合について説明します。
ケース1:40字に足りない場合
40字に足りない場合は、インプットが足りていません。
必要な法律用語や説明の言葉が出てこない状態です。
今一度、キーワードの確認や、意味を書き写すなどをして、
自分で書きだすことができるレベルに押し進めましょう。
パターン2:45文字を超えてしまう場合
45文字を超えてしまうのは、必要以上に書いてしまっているか、簡潔に書けていないかです。
正解を見て、方向性が間違っていなければ大丈夫です!
後は、不必要な要素を削除したり、簡潔な言葉に言い換えたりしましょう。
言いたいことがたくさんあるのは勉強してきた証拠です。
ここは”慣れ”ですので、演習の時間を確保し、45文字に収める練習をしましょう。
記述式問題の対策におすすめの参考書
みんなが欲しかった!行政書士の40字記述式問題集
私が実際に勉強に使った参考書をご紹介します。
この記事で紹介した回答の書き方を教えてくれた本です!
どのように考えて回答を作るのか、詳しく解説してあります。
問題の数も100題と豊富ですので、演習を繰り返して、解き方を身につけていきましょう。
まとめ
最後にこの記事の内容をまとめます。
行政書士試験の記述式問題の攻略法は以下の通りです。
- まずはインプット!
→択一問題が7割程度解けるまで - 問題をしっかり読んで図式化
→〇や下線を活用し、簡潔に図式化 - 何を問われているか、要素を押さえよう
→答えるべきことはすべて問題文に書いてある - 40文字程度に回答をまとめよう
→字数不足はインプット不足! 多すぎる場合は演習不足!
練習を繰り返して、苦手意識をなくすどころか、得点源にしていきましょう!
皆さんの合格を心よりお祈りいたします。