こんにちは。
今日は行政書士試験の足切り制度について解説します。
誰でも受けられる行政書士試験ですが、なんと足切り点があるのです・・
足切り点を満たさないと、記述試験は採点されず、当然合格もできません。
この記事では、
・行政書士試験の足切り制度
・足切りされないためのポイント
について詳しく見ていきます。
この記事を読んで足切りを避けるポイントを学び、合格に一歩近づいていきましょう!
この記事はこんな方にオススメ
- 行政書士試験を初めて受ける方
- 行政書士試験の足切りについて知りたい方
- 行政書士試験の足切りをクリアする方法について知りたい方
そもそも足切り制度とは?
「足切り制度」とは、一定の点数に満たないと採点してもらえないという制度です。
大学入試で、センター試験(もう古い?!)〇〇点以上じゃないと二次試験を受けられない、といった制度がありましたよね?
受験者数があまりに増えすぎるのを防ぐために導入されます。
採点者側には採点の負担が減るというメリットがありますが、受験者からすると困った制度です。
行政書士試験における足切り制度とは?
行政書士試験の足切り制度には2つの基準があります。
それぞれ見ていきましょう。
基準①法令科目 122点以上
まず1つ目の基準は、法令科目で122点以上を取ることです。
満点は180点なので、約7割を取る必要があります。
ただし!法令科目:122点を取り、一般知識で満点(56点)を取ったとしても、
122+56=178 は合格点180点に届きません!!
すなわち、合格するには絶対に122点以上の点数が必要ということになります。
基準②一般知識 24点以上
2つ目の基準は、一般知識で24点以上取ることです。
一般知識の満点は56点なので、半分ですね。
楽勝!と思ったあなた・・ 実は、一般知識の足切りが一番危険と言われています。
なぜなら、一般知識は対策が難しいからです。
対策については次章でご紹介します。
足切りになったら本当に採点されない?
残念ながら、**点という点数表記になります。
行政書士試験、Twitter民みんな合格したんかってレベルで良い得点しかみない!おめでとう!!私は一般知識が足切りで記述を採点してもらえなかったよ!!!!(泣)採点されてても合格してないけどね!!!!(泣)(泣)
— のら (@noramisak128) January 30, 2023
今年は独学だし、年子育児は未知数だけどチャレンジしたい! pic.twitter.com/PkjN7nKu9e
行政書士試験で足切りにならないために~一般知識対策~
行政書士試験で足切りにならないためにはどうしたらよいでしょうか?
それは一般知識対策を的確に行うことです。
「的確に」というのがキーで、心配すぎて一般知識ばかりに時間をかけるのはNGです。
点を取るべきポイントが決まっていますので、重要なところをしっかりと押さえていきましょう。
足切り対策①情報分野で取りこぼさない
対策しにくいと言われる一般知識ですが、全部が全部対策できないわけではありません。
全体の配点は以下のようになっています。
ジャンル | 出題 | 配点 | 目標 |
政治・経済・社会 | 7~8問 | 28~32点 | 2~ |
情報通信・個人情報保護 | 3~4問 | 12~16点 | 2~3問 |
文章理解 | 3問 | 12点 | 2~3問 |
合計 | 14問 | 56点 | 7~8問 |
この中で、「情報通信・個人情報保護」は対策が可能です。
法令科目と同様、要件を暗記すればOKなのです。
テキスト・過去問をしっかり覚えれば、半数以上の正解を取ることができます。
ちなみに私はこの分野で満点を取ることができました!
足切り対策②文章理解も確実に!
もう1つ、しっかり対策をしておきたいのが「文章理解」です。
といっても、対策というほどのことでもありません。
内容は、センター試験の国語の問題のようで、並べ替えや、要約問題が出ます。
基本的には問題集や模試を解いて、3問中2~3問の正答率を取れることを確認しておきましょう。
どうしても取れない方は、一般知識対策本で練習を重ねましょう!
足切り対策~番外編~ 政治・経済・社会の対策は不要?
これまで、「個人情報保護」「文章理解」の対策を重要性を見てきましたが、
一番配点の多い「政治・経済・社会」の分野は対策しなくてよいのでしょうか?
結論から言うと、「政治・経済・社会」については、ほぼ対策不要です。
というより、対策できない、というのが正直なところ・・・
あまりに分野が広すぎて、対策したとしてもそれが出題されない可能性の方が高いのです。
一通りテキストや過去問・問題集を解くのみで、特段「政治・経済・社会対策の時間」を設ける必要はないでしょう。
一般知識対策おすすめテキスト
一般知識対策におすすめのテキストを紹介します。
オススメテキスト①行政書士 一般知識が得意になる本
最新5年分を中心とした本試験問題とオリジナル予想問題が掲載されています。
合格に必要十分な知識を網羅、かつ、簡潔に解説されているので、知識を定着に繋がります。
オススメテキスト②2023年版 出る順行政書士 ウォーク問過去問題集2一般知識編
みんな大好き「ウォーク問」です!
「合格基本書」とセットで利用するのがオススメです。
オススメテキスト③ケータイ行政書士 一般知識 2023
コスパ最強!なんと990円です。
問題の前にぎゅっと詰まった解説付き。
最低限を覚える、という意味で効率的な勉強につながります。
まとめ
最後に行政書士試験の足切り制度についてまとめましょう。
- 行政書士試験の足切りは、①法令科目122点以上、②一般知識24点以上の2種類
- 中でも一般知識の基準点を超えるのが難しい
- 一般知識の足切り点を超えるには…
①「情報通信・個人情報保護」を取りこぼさない
②「文章理解」はほぼ満点を取れるようにする - 一般知識に気を取られすぎない
「情報通信・個人情報保護」の暗記項目はしっかり押さえ、
「文章理解」は演習を繰り返し、確実に点を取れるようにしていく
ということをしていけば、何とか基準点に到達するようになっていきます。
なかなか対策が難しい一般知識ですが、ポイントを押さえ、効率的に勉強していきましょう。

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